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うつ病ニート うつを脱却し、億万長者になる!?

このブログは、うつでニートな中年男性が、億万長者に弟子入りして、億万長者を目指すドキュメントです。うつ病減薬・断薬記も記載。

自分自身のおかしさに気づける本 奥田英朗の小説「イン・ザ・プール」

 

 

先日、オカマの霊能者坂田さん(仮名)に会った。

坂田さんは僕に、奥田英朗の「イン・ザ・プール

をすすめた。

 

イン・ザ・プール」という小説は聞いたことが

ない。というか、奥田英朗自体、名前くらいしか

知らない。僕は長いこと、芥川賞よりの純文学ば

かり読んできたから、坂田さんにすすめられた時

は、「なんだ、エンタメかよ・・・」と思った。

 

エンタメで感動した小説って少ない。というか、

川村元気の「世界から猫が消えたなら」ぐらいし

か、読んでいて感動した小説はない。他にも、ベ

ストセラー作家が書いた有名エンタメ小説を何冊

か読んでみたけど、読んでみてすぐに挫折してし

まった。

 

なぜ読めないかというと、エンタメ小説はほとんど

描写をしないのだ。風景描写はもちろんのこと、人

物の造形描写も最低限のことしか書かない。メイン

はほとんど会話文で、物語も会話を中心に展開して

いく。

 

純文学愛好者だった自分からすれば、エンタメ小説

のほとんどは、手抜きというか、書くことをさぼっ

ているようにしか思えなかった。ノーベル文学賞

エンタメ小説が選ばれることがほぼないのも、マジ

で頷ける話ではある。

 

エンタメ小説を読んでいる時、僕はあまりのその書

かなすぎに対して、「プルースト、お願いだからこ

の作家が飲むお茶かコーヒーに、君の鼻くそかうん

こを混ぜて飲ましてやってくれ!」とお願いしたこ

とすらある。

 

今回の奥田英朗の「イン・ザ・プール」も、最初の

ベタなくだりを読んだときは、「この人はフローベ

ルの尻の穴でも拝むべきだ」と思った。

もう本を閉じてしまおうか、そう思った。

 

ところが・・・・!!!!

 

いつの間にか、面白いとうなって読んでいる自分が

いた。気が付いたら読了。奥田英朗っていい小説を

書くなと思った。

 

この小説は短編集で、伊良部という精神科医のいる

病院に、様々な病気を抱えた患者たちがやって来る

ことで展開される物語だ。患者の視点で、伊良部に

関わっていくのだが、この伊良部、実に変で面白い。

 

そして、問題を抱えている患者たちもまた、すごい。

何というか、みなそれぞれ抱えている病気も問題も

違うはずなのに、みなそれぞれに僕自身と重なる特

徴なり性格なりを共有している、そんな気にさせる。

 

僕が躁鬱のメンヘラだからそう思えるのか?

いや、決してそうは思わない。

 

むしろ、自分のことを正常で健康で何の問題もない

と思い込んで生きている人の方が、この小説を読ん

で、何か心に突き刺さるものがあるのではないか?

そう思えてならない。

 

奥田英朗の「イン・ザ・プール

おすすめです。